【1月26日 marie claire style】フランスを代表する絵本作品のキャラクターとして、日本でも愛されている「リサとガスパール(Gaspard et Lisa)」。うさぎでも犬でもない不思議な生きものの「2人」がパリの街で暮らし、人間と同じ小学校にも通うというユニークなストーリーだ。日本では2000年から現在まで計39タイトルの絵本が発売されており、累計発行部数は200万部以上(2016年10月現在)に及ぶ。作者は、パリで創作活動をしているアン・グットマン(Anne Gutman)氏とゲオルグ・ハレンスレーベン(Georg Hallensleben)氏夫妻。文とブックデザインをアン氏、絵をゲオルグ氏が手がけ、2人の共同作業によって本が誕生する。

 はじまりは、小さな赤い手帳。ゲオルグ氏がアン氏へプレゼントした手帳に描いたキャラクターが、やがて物語の主人公になる。ゲオルグ氏には当初から、この小さなキャラクターたちをニューヨークやヴェニスに旅行させるというアイデアがあったという。そこにアン氏の“自分たちが好きなことを描きたい”という思いと、架空の生きものこそ“私たちが望むもの”に違いないという気付きが重なって、「リサとガスパール」は誕生した。彼らが繰り広げる冒険は、ダイナミックでユーモアに溢れ、絵本の域を超えた世界へと読者を誘う。

 3人の子供と暮らしながら創作活動を行う2人。今では日本でも「リサとガスパール」のキャラクターグッズが発売され、多くの人に親しまれている。作者は、子供たちが「リサとガスパール」の絵のついたお皿でシリアルを食べる姿を眺め、自分たちが生み出したキャラクターがこんなにも広く親しまれていることに驚きながらも、大きな幸せを実感しているという。

 そんな作者の、いつも自然体で、心から創作を楽しむ生き方そのものが、「リサとガスパール」のあたたかく生き生きとした世界を創り出し、多くのファンを惹き付けてやまない理由だろう。

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(c)marie claire style