【5月26日 marie claire style】昨年11月におきた同時多発テロの影響か、パリを訪れる観光客数は激減し、通常の3割程度。それでもコレクションシーズンともなれば世界中からファッション関係者が訪れるパリ。今回も新たな話題を提供してくれた。

 注目は「バレンシアガ(BALENCIAGA)」。アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)の後任としてはじめてのコレクションを発表したデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)。「バレンシアガ」といえば由緒正しいメゾン。そこにストリート感覚を持ち込み「バレンシアガ」のクチュールテクニックと融合させ、トレンチコートやパーカなどのアイテムに落とし込んだ。

 今回のファッションウィークで最も驚いたのは「ロエベ(LOEWE)」。筆者にとってベストワンのコレクションだった。前回のコレクションからさらに進化し、マチュアでソフィスティケートされた美を表現。ロング&リーンなシルエットにハンカチーフヘムのスカート、レザーのコルセット風のビスチェ、さらには猫のネックレスなど、プリミティブなレザーや金属のアクセサリーをあしらい、静謐でナチュラルな雰囲気。もちろん「ロエベ」が誇るアルティザンワークも随所に見られ、とても見ごたえのあるコレクションだった。

「セリーヌ(CELINE)」はシンプルなアイテム、セーターやシャツをたっぷりとした量感溢れる上質な素材使いで、リラックスしつつもエレガントなスタイルを見せた。

 リラックスを感じさせたのは「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」。オーバーサイズのフィールドコートやハイウエストのワイドパンツにレースやプリーツのドレスをミックスして、カジュアルななかにもエレガントさを見せた。

「クロエ(Chloé)」の今シーズンのテーマは「ロマンティック ボヤージュ」。レザーのパンツやバイカージャケットは、レーシングストライプやバイカーブーツで強調され、それと対照的に、ロマンティックな花柄のフェミニンなブラウスやドレスは、先シーズンから好評の70年代テイスト。