【9月19日 MODE PRESS】パリ出身のデザイナー、オリヴィエ・タコ(Olivier Taco)が手がけるフットウェアブランド「イグアナアイ(iGUANEYE)」の世界第一号店が20日、東京・青山にオープンする。

 今回、同店で展開するのは、動きやすさと履き心地の良さを追求して作られた「FS」シリーズ。アマゾンのインディアンたちがゴムの木から採った樹液に脚を浸け、薪の煙でいぶすことで足を保護していたことに着想を得て誕生した。ボディには弾力性と屈曲性に優れたゴムのエラストマー素材を、インソールにはコルクとラテックスをそれぞれ使用している。また、サイド部分をそぎ落とすことで足にぴったりフィットし、素足でいるかのように快適で柔らかい履き心地を実現した。また色展開は、ボディの6色とインソールの6色で、36通りの組み合わせが可能。

 18日に行なわれたプレス発表には、オリヴィエ・タコ氏の友人で「イグアナアイ」の日本輸入販売総代理店のシーナリージャパンにその商品を紹介した、「エルメス・インターナショナル S.A.(Hermes International, S.A.)」上級副社長の齋藤峰明(Mineaki Saito)氏も出席。「オリヴィエの作品を初めて見たとき、びっくりしました。なぜ今までこういうものが発売されなかったのだろう、これが本当のデザインではないのか、と感じたことが印象に残っています。そして、なんとなく日本人が昔から持っている日本的なものを想起させるデザインだなとも感じました。日本人は一昔前は素足で畳の上を歩いたり、下駄や草履を履いたりとはだしの文化で暮らしていました。今は靴を履いて西洋化された社会の中で生活していますが、もしかしたらこれは本来の日本人の暮らし方ではないのではないだろうか、とオリヴィエの作品を見て考えたのです。もし、彼のデザインを日本で広めていくことができれば、本来の日本人の暮らし方を再発見するきっかけになるのではと考え、ぜひこの商品を日本に紹介したいと思いました」と斉藤氏。

 またデザイナーのオリヴィエは、「イグアナアイ」の原型になったサンダルが日本の足袋から着想を得たものであることに触れ、「斎藤さんに出会えたことで昔から想いを寄せていた日本に改めて出会えた気がしました。一周して、新たな出発点に戻れたという感じがしています。今回の日本での第一号店オープンによって、また新しい軌跡を描いていくことができるのではないかと思っています」と語った。

■店舗情報
iGUANEYE Aoyama Main Store
港区南青山5-6-14

■製品情報
・FS
価格:9,000円(税抜)
サイズ:EUR36~43(23cm~27.7cm)
カラー:
ボディ全6色
(コバルトブルー、チャコールグレー、ダークカーキ、ライトグレー、オレンジピール、ロシアンヴァイオレット)
インソール全6色
(アッシュグレー、アンバーオレンジ、ミスティーローズ、ペールグリーン、ターコイズブルー、イエローグリーン)

■関連情報
・イグアナアイ 公式HP:http://www.iguaneye.jp/
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