【3月28日 marie claire style】2013年初めに発表されたフランスの人気女優ランキングの1位に輝いたレア・セイドゥ(Léa Seydoux)は、7年前に映画デビューしたばかりの今年28歳。「プラダ(Prada)」の香水のキャンペーンなどにも引っぱりだこなので、収入の面でも女優のなかではすでにトップだという。

 本来ならシンデレラ・ストーリーというところだが、レアの場合は、どうにもそれが似合わない。なにしろ祖父のジェローム・セドゥ(Jérôme Seydoux)は、フランスの大手映画会社「パテ」の会長で、大叔父のニコラ・セイドゥは、同じく映画会社「ゴーモン」のCEO、という大きな後ろ盾があり、超の付く令嬢なのだ。いわば松竹と東宝のトップが、若手女優の親戚みたいなものだ。

 『ミッドナイト・イン・パリ』で、いかにもパリ的な娘役を探していたウディ・アレン(Woody Allen)も、彼女を一目見て気に入ったというだけあって、色白のブロンド娘レアは、気取った美人にはほど遠く、いかにもお転婆娘といった印象だが、その熱っぽい眼差しと唇が時折みせる小悪魔的な魅力に、監督たちはイマジネーションを刺激されるという。  「どうかすると、シナリオを読まずに引き受けることもあるわ。監督からのオファーを断わるのって、凄く難しいから」

 思ったことを、ずけずけいってしまうので、時にはひんしゅくを買うこともある。
 「フランスの女優たちって、どうしてあんなにセンスが悪いのかしら。信じられない」小生意気なことも、さらりといってのける。

 12歳の時から、ずっと「クリスチャン ルブタン(Christian Louboutin)」の靴を履いていて、若い世代に人気のブランド「セドゥ セレクション」を立ち上げ、着ているものはほとんど古着だというレアは、自分のスタイルにこだわりを持っている。

 自由奔放な性格は恋人選びにも反映され、『美しいひと』で共演したイケメン男優のルイ・ガレル(Louis Garrel)とたちまち恋に落ち、当時彼はサルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニ・サルコジ(Carla Bruni-Sarkozy)の姉、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(Valeria Bruni Tedeschi)と同棲中で、子どももいたのだが、そんな彼を奪ってしまった。

 「自信家だと思われるけど、不安でどうしようもない時もあるのよ」

 そうした二面性のせいで、周囲を振り回してしまうレアも、監督たちにとっては素晴らしい素材となり、出演依頼は後を絶たない。

 彼女が出演したブノワ・ジャコー(Benoît Jacquot)監督の『マリー・アントワネットに別れをつけて』は、昨年末、その年の最も優れたフランス映画に与えられる「ルイ・デリュック賞」を受賞しており、目下無敵の令嬢なのだ。 (インタビュー・文 村上香住子)

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