アストロズが大勝でシリーズ逆王手、先発バーランダーが好投

10月21日 16:17


17MLBプレーオフ、ア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)、ヒューストン・アストロズ対ニューヨーク・ヤンキース。7回を無失点に抑えたヒューストン・アストロズの先発ジャスティン・バーランダー(2017年10月20日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Ronald Martinez


【10月21日 AFP】17MLBは20日、プレーオフのア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第6戦が行われ、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が7-1でニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に大勝し、シリーズ戦績を3勝3敗のタイに戻してワールドシリーズ進出に望みをつないだ。

 敵地ニューヨーク(New York)で3連敗を喫したアストロズは、先発したエースのジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)が7回を投げて5安打無失点8奪三振に抑える好投をみせると、打撃陣も本拠地で猛攻を仕掛けた。

 プレーオフのシリーズ勝敗が決まる試合での無失点記録を24イニングに伸ばし、またもや素晴らしい投球をみせたバーランダーは、ポストシーズン通算奪三振を134に伸ばした。計121イニングで通算132奪三振をマークして野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りも果たしているランディ・ジョンソン(Randy Johnson)氏を抜き、ポストシーズン史上6位に浮上している。

 アストロズは5回、ブライアン・マッカン(Brian McCann)とホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)の適時打で3点を入れ、ヤンキースの先発ルイス・セベリーノ(Luis Severino)をノックアウト。さらに8回にも、先頭打者のアルトゥーベが今プレーオフ4本目の本塁打を放つなどして4点を追加した。

 バーランダーは味方が追加点を挙げる前に危ない場面を作ったが、6回のピンチは2残塁に抑え、7回にも走者を出しながらアーロン・ヒックス(Aaron Hicks)との10球に及ぶ攻防の末にこの日8個目の三振を奪った。

 ヒックスとの対決で明らかに疲労していた様子のバーランダーは、続くトッド・フレイザー(Todd Frazier)にセンターへ大きな当たりを打たれたものの、ジョージ・スプリンガー(George Springer)のジャンピング捕球に助けられると、最後はチェイス ・ヘッドリー(Chase Headley)を内野ゴロに仕留めてこの回で降板した。

 バーランダーはスプリンガーの好守備を振り返り、「あのようなプレーが試合の流れを変える」とすると、「彼らがアウトを取るのに自分を大いに助けてくれている。仲間を信頼している」とコメントした。

 アストロズのホームで行われる21日の第7戦を制したチームが、24日からロサンゼルス(Los Angeles)で開幕するナ・リーグ王者ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とのワールドシリーズに進出する。

 アルトゥーベは第7戦の勝負の行方は分からないとして、「どちらのチームも、この試合で全力を尽くしてくるだろう。なぜなら、負けた方が最後の試合になるからだ」と話した。(c)AFP