ズベレフ、全米へ向け「過去最高の状態」ガス欠敗戦も前向き

08月17日 14:58


テニス、ロジャーズ・カップ、男子シングルス決勝。勝利を喜ぶアレクサンダー・ズベレフ(2017年8月13日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Minas Panagiotakis


【8月17日 AFP】男子テニスのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は16日、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)で初戦敗退を喫したが、四大大会(グランドスラム)直前としては過去最高の状態にあると語った。

 世界ランキング7位のズベレフはこの日、ワイルドカード(主催者推薦)の19歳フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)に6-4、3-6、4-6で敗れ、今月28日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)前最後の大会は2回戦敗退という結果に終わった。

 シティ・オープン(Citi Open 2017)とロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)で2週連続優勝を果たし、今季のタイトル数をロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と並ぶ「5」にしたズベレフは、「力のある選手、それにトップ10選手に何回も勝ってきた」と話した。

 ロジャーズ・カップ決勝では、今季の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)覇者のフェデラーを破ったズベレフはまた「自分のプレーにはすごく自信を感じている。グランドスラム前としては過去最高の状態だと感じているし、コート上でも自信が表れていると思う」と付け加えた。

 しかし、連勝を10に積み上げた快進撃によって疲れがたまり、この日の試合の第2セット途中では、普段と比べて1割の力しか残されていなかったと明かした。

 現在20歳のズベレフは試合後、「僕は機械ではない。疲れているし、それは隠すことでもない。すべての選手に体力の限界があるし、僕はそこに達した」とした上で、「この試合はもう過去のもの。いたって普通だし、誰にでも起こることだ」とコメントした。

 グランドスラムでは今年のウィンブルドンの4回戦が最高成績であるものの、ここ2週間の活躍で波に乗るズベレフは、開幕が目前に迫る全米オープンへ向け「ロジャーとラファ(ラファエル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)が本命」としながらも、「その後ろに何人かの選手が続いている。その中に自分もいると思う」と続けた。(c)AFP/Jim SLATER