2019.03.26

CARS

大型ボディのキャデラックSUVは、6.2l V8の重低音の迫力

〔ラグジュアリー編#5〕Cadillac Escalade/キャデラック・エスカレード
他の国では生まれない 小川フミオ
日本における米国車のラインナップは、けっこうエッジが立っている。ゼネラルモーターズ・ジャパンが扱う車種も、スーパー・スポーツのコルベット、スポーティ・クーペのカマロ、高級セダンのキャデラックCT6、ラグジュアリーSUVのXT5とバラエティ豊かだ。そのなかで私が気に入っているのがこの個性的なモデルである。5.2mの全長の大型ボディに、鬼のような63.5kgmの大トルクを持つ6.2ℓV8エンジンを搭載し、セパレート・シャシーゆえにゆっさゆっさと揺れるような独特の乗り味を持つ。
いや、その乗り味を楽しませてくれる、と書いたほうがいい。あれも独特で悪いものではない。ステアリングは意外なほどシャープで、慣れるとけっこうなペースで飛ばせる。そのときも不安感はぜんぜんない。2WDと4WDは任意の切り替え式なので、おそらくオフロードでも不安はなさそうだ。1270万円もするから、もったいなくて走る気になれないけれど。操作類も独自で、使いこなす楽しみがある。他の国では生まれない個性だ。
これぞアメリカン。 吉田由美
見るからに大きなフルサイズSUV、キャデラック・エスカレードに憧れる人は多いかも。アメリカン・セレブリティに人気が高く、まさにアメリカの王道SUV。とはいえ外見だけではありません。エスカレードを支えるのはジムニーやGクラスと同じハシゴ型の本格的なラダーフレーム。3列シート7人乗りですが(8人乗りもあります)、中でも2列目の席はキャプテンシートでゆったり。3列目のシートも肉厚で大きなサイズです。どこに座ってもエアコンはバッチリ効くし、エンタテイメント関連装備も充実しています。
その操作は今ドキのタッチパネル式かと思いきや、まさかのスイッチ・タイプ。しかしデジタル・ルームミラーが採用されていたり、必要なアップデートは抜かりなく施してあります。乗り降りの際はサイド・ステップが自動で出てくるので楽々。エンジンを掛ければ6.2ℓV8の低重音で迫力のおもてなし。走らせれば、突き上げ感がまったく無く、乗り心地も抜群です。
これぞ、アメリカ! 大きいだけでなく乗り心地がよい。

〔読者コメント〕
乗車時のイメージを覆すロールの小ささ。(大屋 建さん)
サイズや重量を忘れさせるような俊敏さに驚かされました。それでいてゆったりした気分もあり、イメージを覆されました。(鈴 琢磨さん)
広くて良い。アメ車は経験が少ないのですが、昔より良くなっている。(遠山友之さん)
3列目のシートも十分日常使いできる。V8のパワーも十分。(斉藤貴志さん)
大統領のクルマ。アメリカ的合理性がわかりやすくていい。アメ車好きとして嬉しい。(乃美浩一さん)
あの巨大なクルマがキビキビ動くのに、技術の蓄積を感じた。(中田太郎さん)
セレブな内装、我が道をいく迫力のエクステリア。後部座席にいつまでも座っていたい。(益田史明さん)
西海岸をドライブしたくなりました。(西村まゆみさん)


キャデラック・エスカレードの解説&走行動画はこちら
アメリカン・プレミアムの雄、キャデラックが誇るフルサイズSUVがエスカレードだ。現行モデルは2015年に登場した4代目で、2017年にマイナーチェンジを受け、6段ATから8段ATとなったほか、4WDの走行モードに「4WDLow」が追加された。全長5m超、車重2670㎏という巨体を動かすのはシボレー・コルベットやカマロSSにも採用される6.2リッターV8OHVで、最高出力426ps/5600rpm、最大トルク63.5kgm/4100rpmを発生する。全長×全幅×全高=5195×2065×1910㎜。ホイールベース=2950㎜。車両重量=2670㎏。車両本体価格=1270万円。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=神村 聖(メイン)/茂呂幸正(サブ)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement