■「朝型」「夜型」…疾患との関連性は?

 また、今回の研究では、人の寝起きの時間に特定の遺伝子が影響する理由を調べた結果、脳が光に反応する方法と体内時計の機能に違いが認められることが明らかになった。

 さらに研究では、睡眠パターンと特定の疾患との関連性に関する長年の定説を検証するために、「朝型」および「夜型」の各遺伝子とさまざまな疾患との間の相関関係を分析した。

 その結果、早寝早起きする遺伝的傾向は、うつ病と統合失調症のリスク低下および健康の向上に関連するとみられることがわかった。

 しかしながら、この関連性が「朝型人間」であることの直接的な結果なのか、あるいは早起きの人が午前9時~午後5時の労働環境で余裕を持って生活していることに起因するのかどうかは、直ちに明らかになるわけではないことを、ウィードン教授は認めている。

 研究チームは今後、遺伝的な夜型人間が朝に活動するのは、遺伝型と活動時間が整合している場合に比べて悪い結果を生じるかどうかについて調査する予定だと、ウィードン教授は話している。(c)AFP/Sara HUSSEIN