【12月25日 AFP】イタリアのシチリア(Sicily)島にある欧州最大の活火山、エトナ山(Mount Etna)が24日、噴火し、火山灰を噴き上げた。一帯では小規模な地震も断続的に発生。火山灰などによる視界悪化を受け、エトナ山周辺の空域は一部閉鎖された。

 イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)によると、周辺一帯では130回以上の揺れが観測され、最も大きいものはマグニチュード(M)4.0に達したという。

 INGVの火山学者、ボリス・ベーンケ(Boris Behncke)氏はAFPの取材に、今回の噴火は山腹で起きたと説明。「側噴火がエトナ山で発生したのは十数年ぶりだが、危険なものではないようだ」と述べた。

 シチリア島東部カタニアの空港では24日午後、空域制限に伴い1時間当たり4便の着陸しか許可されなかった。

 ベーンケ氏によると、地震活動も火山灰の噴出も同日午後には落ち着いたようだという。

 エトナ山は昨年春にも噴火。2008~09年の冬には大規模な噴火を起こしている。(c)AFP