【11月30日 AFP】オーストラリア各地で30日、政府に気候変動対策を求めるデモが行われ、首相からデモには参加せず学校にとどまるよう指示を受けていた児童・生徒数千人も参加した。

 同国では、酷暑の中森林火災が100件以上発生。また前日にはインドのコングロマリット(複合企業)アダニ・グループ(Adani Group)が、物議を醸している大規模な炭鉱開発計画を強行すると発表していた。

 スコット・モリソン(Scott Morrison)首相は今週議会で、政府は気候変動対策に取り組んでいくが、「われわれが取り組むべきことは他にもある、子どもたちを学校に行かせることだ」と述べ、児童・生徒はデモに参加しないよう呼び掛けていた。

 これを受けて、1000人以上が参加したシドニーのデモに加わった13歳の生徒は、「首相は私たちが今学校に居るべきだ考えていて、確かにそうなのかもしれません。でもこの星の未来を守るために何もせず、黙って見ていることなどできるでしょうか」と演説すると、拍手喝采が起きた。(c)AFP