【11月28日 AFP】オーストラリア最大の都市シドニーで28日朝、雷を伴う暴風雨で平年の1か月分の降水量に相当する豪雨が降り、空の便や鉄道のダイヤが乱れたほか、道路で立ち往生する自動車が相次ぎ、救急隊が対応に追われた。

 シドニーの11月の平均降水量は84ミリだが、オーストラリア気象局(Bureau of Meteorology)によると、激しい雷雨により、ところによっては数時間で106ミリ以上の雨が降ったという。

 暴風雨に関連する交通事故で1人が死亡したとされるほか、救助活動中の警察官2人が倒木によって負傷した。

 警察幹部のマイケル・コービー(Michael Corby)氏は、「われわれが今日経験している状況は、私がこれまで目にしてきた中で最悪級のものだ。すべての人々、運転者、歩行者に注意を呼び掛けている」と述べた。

 警察は「洪水時の主な死亡原因は人が洪水の水の中に入ることだ」と指摘し、不要不急の外出を控え、自動車で冠水した道路を進まず迂回(うかい)路を探すよう呼び掛けている。

 シドニーの主要国際空港では、複数の空の便が欠航・遅延した。地上スタッフが激しい雷雨から避難する中、航空機は滑走路で足止めされた。(c)AFP