■アマゾン森林破壊「想像絶する事態に発展する恐れ」も

 地球上に残る熱帯雨林の半分以上を占めるアマゾン(Amazon)の熱帯雨林は550万平方キロの範囲に及んでおり、そのうちの約60%がブラジルにある。

 だが、アマゾン熱帯雨林は違法伐採および農業、特に大豆のプランテーション(大農園)や牛の牧草地などによる脅威にさらされている。

 2004年~2012年には、官民双方で規制を課したことにより、ブラジルの森林破壊のペースは減速していた。だが、ボルソナロ次期大統領は「自然保護地域、先住民保護区を廃止し、環境犯罪を捜査して罰するための権力を弱める」意向を表明していたと、アストリーニ氏は指摘する。

「ボルソナロ次期大統領がこれらすべてを実行し、罪を罰する力を弱めるとすれば、アマゾン森林破壊は想像を絶する事態に発展する恐れがある」と、アストリーニ氏は続けた。(c)AFP