【11月3日 東方新報】中国国家統計局が発表した9月の70大・中都市の商品住宅販売価格データによると、「一級都市」の不動産価格が新築と中古のいずれも、前月比で下降した。

 北京、天津、上海など15都市の中で、新築の商品住宅の販売価格が上昇した都市数が減り、上昇幅は縮小。中でも、北京の新築商品住宅の価格は前月比横ばい、前年同期比で0.4%上昇、中古住宅の価格は前月比0.2%下降、前年同期比で2.2%下降となった。

 国家統計局の劉建偉(Liu Jianwei)高級統計師によると、「9月は、各地の不動産市場の抑制目標は変わらず、力を緩めることなく堅持され、各都市の状況に合わせ有効な策を講じ、不動産市場の安定的で健全な発展を保っている」という。試算によると、前月比で見て、4つの一級都市の新築商品住宅の販売価格が前月の0.3%上昇から0.1%下降へと変化し、中古住宅の販売価格が前月の横ばいから0.1%下降へと変化、その内、北京と上海は何れも0.2%下降、深センは横ばい、広州(Guangzhou)はわずかに上昇だった。

 一級都市の新築商品住宅と中古住宅の販売価格は、前月比で下降し、二級都市、三級都市は上げ幅が縮小した。データによると、31の二級都市の新築と中古住宅の販売価格は、それぞれ1.1%上昇と0.8%上昇と上向きではあるものの、上げ幅は前月比でそれぞれ0.2ポイントと0.5ポイント下降した。35の三級都市の新築と中古住宅の販売価格はそれぞれ0.9%上昇と0.8%上昇で、上げ幅は前月比で1.1ポイントと0.6ポイント下降した。

 第3四半期までの推移を見ると、一二三級都市の商品住宅の販売価格は、前年度の平均累計上げ幅に比べ、若干縮小。その内、一級都市の新築住宅の販売価格は同期比でほぼ横ばい、前年同期比で13.2%上昇、中古住宅の販売価格は同期比0.6%上昇、上げ幅は前年同期比で14.4ポイント下降した。二級都市と三級都市の新築住宅の販売価格は、それぞれ同期比で6.4%上昇と7.0%上昇、上げ幅は前年同期に比べ若干下落している状況だ。(c)東方新報/AFPBB News