【9月4日 AFP】(更新)ここ100年近くで最悪の大洪水に見舞われたインド南部ケララ(Kerala)州で、「ネズミ熱」と称される病気により、少なくとも12人が死亡し、さらに感染が疑われる死亡例が54件あることが分かった。当局が4日、発表した。

 ケララ州の保健当局幹部はAFPに対し、「汚染された水が原因で、レプトスピラ症が予想されており、避難所に予防薬を配布すべくあらゆる手段を講じている」と述べた。

 レプトスピラ症は、ネズミなどの動物の尿を含んだ水、土、食物を通して伝染する病気で、これまでに計327人が感染しているという。

 他の感染症でも28人が死亡しており、マラリア、デング熱、水ぼうそうの感染例も報告されている。当局によると、5万人超に急性下痢の症状が見られるという。

 同州を先月襲ったモンスーンの豪雨災害では、同国政府によると死者数が486人に達し、100万人超が避難を強いられた。水は既に引いており、一時避難施設に身を寄せている人の数は最も多い時で140万人だったのが、現在では1万人未満となっている。(c)AFP