【6月8日 AFP】早産の可能性を最高80%の確率で予測できる安価な血液検査を、米国とデンマークの研究者らが開発したことが7日、明らかになった。

 この検査を広範に使用するためにはさらに研究が必要だが、世界で年間1500万件に上る早産による死亡や合併症を減らせる可能性があると専門家らは述べている。

 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された研究論文によると、この検査は妊婦の出産予定日の推定にも使用でき、「超音波と同程度に信頼性が高く、費用はより安い」という。同検査では、母体、胎盤、胎児の遺伝子の活動を測定し、母体の遺伝的指令を運ぶメッセンジャー分子であるセルフリーRNAの濃度を評価する。

 検査の開発にあたり、研究者らはデンマーク人女性31人の血液検体を調べ、妊娠期間と早産の危険性に関して信頼できる信号を発する遺伝子を特定した。

 研究論文の共同執筆者で米スタンフォード大学(Stanford University)の客員教授およびデンマーク・コペンハーゲンの国立血清学研究所(Statens Serum Institut)の最高責任者(CEO)であるマス・メルビュー(Mads Melbye)氏は「少数の遺伝子によって非常に高い確率で女性の早期産の危険を予測できることが分かった」と語る。

 研究を率いたもう1人の科学者は、スタンフォード大学の生体工学と応用物理学のスティーブン・クエーク(Stephen Quake)教授だ。同教授は、現在年間300万人以上の女性が用いているダウン症の血液検査を2008年に開発したチームを率いていた。

 論文によると、これまでも早産を予測する検査はいくつかあったが、それらはリスクの高い女性のみに有効な傾向があり、また出産時期に関する正確性はわずか20%だった。(c)AFP