【2月26日 AFP】韓国のカトリック教会は25日、同教会の司祭から性的暴行を受けそうになったと訴えていた女性に対し、謝罪の意を表明した。

 女性は先週、KBSテレビのニュース番組に出演。韓国からのボランティアとして、学校や病院建設に携わる支援活動で南スーダンを訪れていた2011年、同地で活動していた司祭から繰り返し性的暴行を受けそうになったと告発した。

 女性によると、司祭は夜に女性の部屋に侵入したこともあり、動けないように体を抑えつけた後、「自分の体をこれ以上コントロールすることができない。理解してほしい」と迫ったという。しかし、女性は何とか部屋から逃げ出すことができたという。

 女性はこの事態を活動に関わっていた他の司祭たちに報告。ただ、手を差し伸べられることはほとんどなく、「教会と支援活動のため」に沈黙を守ろうと決心したという。

 教会は女性への謝罪の意を示す声明を発表し、「聖職者の改革」に取り組むと表明。ただ、告発を受けた司祭に対する処分には一切触れなかった。

 司祭の名前は公表されていないが、聯合ニュース(Yonhap News)が教会関係者の話として伝えたところによると、司祭は女性の訴えのほとんどを認めており、自身の教会区から除名されたという。(c)AFP