【6月22日 AFP】英ロンドン(London)西部の24階建て高層住宅で発生した大規模火災で、英政府は22日、火事を広げた原因とみられている外装材と類似したものを使用している高層建築物が、イングランド(England)地方だけでおよそ600棟あるとみられることを明らかにした。

 テリーザ・メイ(Theresa May)首相は「関連のある高層建築物全て」の外装材を検査するよう手配したと述べ、すでに複数の建物が検査に合格しなかったと発表。また、イングランドの自治体当局は、大規模火災が起きたグレンフェル・タワー(Grenfell Tower)のものに類似した外装材を使用している高層建築物が600棟存在すると推定しているとした。

 ただ首相官邸は、どの高層建築物の外装材が可燃性であるか否かを明確にすることは拒否。メイ首相は、地元の関連自治体と消防当局には、検査に合格しなかった建物について通知がなされていると述べたが、どういった対応が取られるかについては明らかにしなかった。(c)AFP/Robin MILLARD