【3月12日 AFP】ブラジル南東部リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州は11日、年内に黄熱ワクチンを州内の全住民に接種する方針を発表した。全国で少なくとも113人の死者が出ている状況に対応する。

 リオデジャネイロ州では今のところ感染例は確認されていないものの、隣接するミナスジェライス(Minas Gerais)、エスピリトサント(Espirito Santo)、サンパウロ(Sao Paulo)の各州で感染が広がっているため対策を取る。必要なワクチンは合計1200万本で、このうち300万本が発注済みだという。

 黄熱は蚊がウイルスを媒介する感染症。ブラジル保健省によると、これまでに352人の感染が確認され、さらに915人が調査中と深刻な流行となっている。これまでに黄熱で死亡したと確認されたのは113人で、さらに104人について死因特定に向けた調査が進められている。(c)AFP