【2月7日 AFP】ギリシャのヤニス・ムザラス(Yiannis Mouzalas)移民政策担当相が6日、首都アテネ(Athens)近郊の難民キャンプを視察した際、劣悪な生活環境に怒ったアフガニスタン難民らが入口をふさいで抗議する一幕があった。

 キャンプには1500人以上の難民が滞在し、その大半はアフガニスタン出身。抗議の数時間前にはハンガーストライキを行うと宣言していた。ここはかつてヘリニコン(Hellinikon)国際空港がありアテネ五輪の際には大会施設が造られた場所で、難民たちは老朽化したスタジアムは長期的な居住には向かないと主張した。

 難民が流入し始めた2015年当時はアフガニスタン出身者は難民とみなされ、ギリシャから欧州の他国へと移動していた。しかし、アフガニスタンの治安は悪化し民間人の死傷者が増えているにもかかわらず、現在は多くが本国へ強制送還される事態に直面している。(c)AFP/LOUISA GOULIAMAKI