【1月23日 AFP】フィリピンで韓国人実業家が警官らによって誘拐、殺害された事件に関して、フィリピン大統領府は22日、今後の捜査において隠蔽(いんぺい)やごまかしを一切させないと約束した。

 韓国人実業家の男性は昨年10月、違法薬物の押収捜索を装った麻薬対策特別班の警官らにより首都マニラ(Manila)北郊のアンヘレス(Angeles)の自宅から誘拐された。司法当局によると、男性はマニラにあるフィリピン警察本部内で絞殺されたという。

 エルネスト・アベリャ(Ernesto Abella)大統領報道官は警察本部で殺害が行われたことについて「憤慨している」と述べ、真相をつまびらかにすることを断言した。さらに「組織を裏切る腐敗した、常軌を逸した警官には容赦しない」と語った。

 当局が先週明らかにしたところによると、実行グループは男性の妻に身代金を要求していた。誘拐と殺害に関わった警官らによって男性は生きていると思い込まされていた妻は、500万ペソ(約1100万円)を支払ったという。(c)AFP