【12月1日 AFP】世界のレストラン1000店をランキングした「ラ・リスト (La Liste)」の2016年版が11月30日に発表され、仏パリ(Paris)の「ギ・サボワ(Guy Savoy)」が「世界のベストレストラン」の栄光に輝いた。ランクインしたレストランの数では、日本が1位だった。

 米エミー賞(Emmy Awards)を2回受賞しているテレビ番組のシェフ、エリック・リペール(Eric Ripert)氏の米ニューヨーク(New York)の「ル・ベルナルダン(Le Bernardin)」と東京の「京味(きょうあじ、Kyo Aji)」が同率2位だった。

 国別で見ると、ランクインしたレストランの数は、日本が116店でトップ、113店のフランスが2位、3位は中国となった。コストパフォーマンス部門ではイタリアがトップだった。

 ギ・サボワは、セーヌ川(River Seine)左岸のフランス国立造幣局「モネ・ド・パリ」を改装した複合施設に入っており、黒トリュフ入りアーティチョークのスープ、特製のマッシュルームブリオーシュ、低温で蒸したブルーロブスターが有名。18品のコース料理は490ユーロ(約5万9000円)。

 英レストラン業界誌「レストラン(Restaurant)」による今年の「世界のレストラン・ベスト50(World's 50 Best Restaurants)」では、ギ・サボワも京味も選ばれていなかった。

「ラ・リスト」は、旅行サイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)、高名なレストラン格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」など約400のガイドブック、新聞、オンラインサイトのレビューをまとめ、「ガイドのガイド」と自称している。(c)AFP/Fiachra GIBBONS