【11月21日 AFP】フランスでは20日、西部と北西部でハリケーン級の暴風が吹き荒れ、約7万世帯が停電に見舞われた。

 フランス気象局(Meteo-France)によると、ブルターニュ(Breton)半島とノルマンディー(Normandy)地方沿岸部では19日夜から20日かけて風速44メートルの暴風が吹き荒れた。

 仏配電事業者Enedisによれば、この風の影響でノルマンディー地方で3万3000世帯、ブルターニュ(Brittany)地域圏で1万8700世帯、その南に隣接するロワール・アトランティック(Loire-Atlantique)県で1万6500世帯が停電した。

 ブルターニュ地域圏のコートダルモール(Cote d'Armor)県では、倒木が車を直撃して女性が重傷となっている。消防当局にはブルターニュ全域で一晩に600回を超える緊急出動要請があり、多くは道路の障害物撤去のためだったという。

 フランス気象局は、大西洋(Atlantic)の北東部で低気圧が発生し、仏北西部に向かって吹く強い気流と相まって「年に3~4回しか起きない暴風」を生んだと説明している。暴風は21日には弱まる見込み。(c)AFP