【10月26日 AFP】カナダ東部オンタリオ(Ontario)州の警察当局は25日、同州にある2つの老人介護施設で2007年から14年にかけて入所者8人を殺害した容疑で、施設で働いていた元看護師の女を逮捕したと明らかにした。

 問題となっている事件が起きたのは、オンタリオ州ウッドストック(Woodstock)とロンドン(London)にある2つの民間施設。エリザベス・ウェットローファー(Elizabeth Wettlaufer)容疑者(49)は両施設で勤務していた。

 8件の第1級殺人の容疑が持たれているウェットローファー容疑者は、25日午前中に短時間出廷し、現在も勾留されている。

 オンタリオ州警察(Ontario Provincial Police)のデーブ・トルアックス(Dave Truax)刑事局長は記者会見で、被害者は75~96歳の男女で「薬物を投与」されていたと発表。会見の様子はテレビ放送された。

 さらにトルアックス刑事局長は、犯行に使用された薬物は裁判所に提出している証拠物件であるため、現段階では具体的なことはコメントできる立場にないと明言を避け、「私に言えることは、長期ケア施設で保管され、そうした施設で入手可能な薬物は極めて多数存在するということだ」と述べた。(c)AFP