【10月1日 AFP】米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク、米韓研究所(US-Korea Institute)は30日、同研究所のウェブサイト「38ノース(38 North)」で、最新の衛星画像の分析結果から、北朝鮮が弾道ミサイルの発射に使用する、これまでより大きな潜水艦を建造している可能性があると発表した。

 北朝鮮は8月に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を行い、ミサイルは日本方向に500キロメートル飛行。金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、米本土と太平洋(Pacific Ocean)が射程に入ったとしていた。

 米韓研究所は「商業衛星の画像は北朝鮮の新浦南(Sinpo South)造船所で軍事的な建造作業が行われていることを強く示唆しており、おそらく新たな潜水艦の建造だとみられる」と述べた。潜水艦であれば、SLBM発射実験に使用された潜水艦より大型のものとみられるという。

 専門家は、北朝鮮のSLBM開発スピードは当初考えられていたより速いものの、実戦配備にはさらに数年を要すると指摘している。

 韓国・聯合ニュース(Yonhap News)によると、韓国軍当局は、北朝鮮が8月の発射実験に使用した潜水艦に替えて、複数発のミサイルを搭載できる潜水艦の配備を目指していると考えているという。(c)AFP