【7月29日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は28日、国内でのジカウイルス感染が疑われる症例が4件見つかったフロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)の2郡に対し献血の一時休止を要請した。

 FDAが献血の受け入れ休止を求めたのは、マイアミ・デイド(Miami-Dade)郡とマイアミの北に位置するブロワード(Broward)郡。両郡では米国外への渡航歴のない2人ずつ、計4人にジカウイルス感染が疑われる症状が出ている。

 すでに米自治領のプエルトリコ(Puerto Rico)では感染が急増しているが、マイアミでの感染が確認されれば、米国本土にもジカウイルスを持った蚊がいることが初めて示される。

 蚊が媒介するジカウイルスは、胎児の先天性異常の原因となる可能性が指摘されており、蚊に刺されるか性交渉によって感染が拡大する。(c)AFP