【7月26日 AFP】スペインで25日、ジカウイルスに感染した女性が出産し、生まれた新生児が脳に障害がある「小頭症」を発症していることが分かった。女性の入院先の病院が発表した。欧州でジカウイルス由来とみられる小頭症が報告されたのは初めて。

 母親の身元は明らかにされておらず、外国の旅行先でジカウイルスに感染したという。具体的な場所について当局は公表していないが、病院関係者がAFPに語ったところによると、ジカ熱が流行している中南米で感染したという。

 病院のエレナ・カレーラス産婦人科長は、産後の母親の状態は「良好だ」と説明。両親は子どもの誕生を非常に喜んでいるという。

 当局は5月に、胎児が小頭症を発症していることが判明したと発表していたが、両親は出産を決断した。

 欧州ではスロベニアで、ジカウイルスに感染した女性が妊娠し、胎児が小頭症であることが分かったため人工中絶を選択した事例が報告されている。(c)AFP