【4月15日 AFP】米司法当局は14日、原子力技術をめぐり米国に対して共謀したとして、中国国営の原発企業や中国系米国人の男を起訴したと発表した。米国の原子力関連の機密技術を入手しようとする者は誰であれ逃さないとも警告した。

 米司法省によると、起訴されたのは中国国営の原子力大手、中国広核集団(CGN)と原子力技術者の何則雄(音訳、Szuhsiung Ho、別名アレン・ホー、Allen Ho)被告、同被告が所有する企業エネルギー・テクノロジー・インターナショナル(ETI)。

 中国広核と被告は「中国の利益になるように」、米当局の許可を得ずに特殊な核物質を米国外で生産・開発することで共謀したとされる。米国籍を持つ被告はこのほか、共謀して米国内で外国政府の要員として活動した罪でも起訴された。被告とCGNの共謀行為は1997年から今年4月まで続いていたという。(c)AFP