【2月18日 AFP】米テキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)は17日、学生に教室内への銃の持ち込みを許可する判断を下した。州議会で昨年8月に、公立大学構内での銃携帯禁止を違法とした法案が成立したことを受けての措置。

 同校のグレゴリー・フェンベス(Gregory Fenves)学長は声明で、「わたしは大学構内に拳銃を持ち込むべきではないと考えており、学長としてこれまでで最も苦渋の決断だった」と説明。教職員や学生、保護者からも構内、特に教室への銃の持ち込みを禁じるよう求める請願が多数寄せられたことを明かし、こうした意見に共感を表明した。

 活発な議論が奨励されるべき教室内に銃を携行した学生がいる状況は、さすがに身の危険を感じるとして、辞職を口にする教員も出ている。

 オースティン校では1966年、元海兵隊員の男が時計塔の展望台から銃を乱射し、14人を殺害、約30人を負傷させる事件が発生した。その後、学校内での銃乱射事件は全米で続出している。こうしたことから同校では、銃の持ち込みを認めるか否かは非常に敏感な問題となっている。(c)AFP