【10月25日 AFP】インド政府は24日、軍の戦闘機パイロットに女性兵士を採用する案を承認した。世界有数の規模の軍事力を持つインドで、女性が戦闘任務に就くことが可能になる。

 インド空軍では既に女性兵士が輸送機やヘリコプターを操縦しているが、国防省は発表した声明のなかで、戦闘機の操縦任務を女性に開放する今回の決定で、女性が空軍のあらゆる部署や任務に就つけるようになったと述べた。

 同省は「この革新的な措置はインドの女性の熱意に沿い、先進各国の軍における現在の傾向に歩調を合わせている」と説明した上で、訓練を経て選ばれた女性兵士が2017年6月までに戦闘機を操縦するようになるとの見通しを示した。

 女性兵士の戦闘任務への参加が認められたのは、空軍のみならずインド軍全体で初めて。米国やイスラエル、インドと長年対立してきた隣国パキスタンなどでは既に、戦闘機のパイロットとして女性の採用が認められている。

 インドではこれまで戦闘機パイロットへの女性の採用は行われてこなかったが、その理由として、女性が性的な攻撃を受けやすくなるとの懸念や、体力に関する不安などが伝えられている。(c)AFP