【5月19日 AFP】(一部更新)欧州連合(EU)加盟各国は18日、リビアから地中海(Mediterranean Sea)を渡り欧州を目指す難民が後を絶たないことを受け、その責任を負う密航業者らの摘発を視野に、来月から開始する前例のない海軍による軍事作戦の計画を承認した。

 ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で開かれた外相・国防相理事会で承認を受けたこの作戦には、欧州諸国の軍艦や偵察機による情報収集や、密航業者の取り締まりを目的とした船舶の強制捜査も含まれる。政情不安で密航業者の温床になっているリビア領海内でEUが密航業者の船を破壊できるようになるには国連(UN)の決議も必要だ。

 地中海では過去1年半の間に、粗末なゴムボートや漁船で危険な航行に踏み切った5000人以上が死亡している。