【12月12日 AFP】インド政府は11日、自殺未遂を犯罪から除外する方針を発表した。インドではこれまで自殺未遂は犯罪とみなされ、最高1年の服役が科されていた。人権侵害に抗議するため14年間ハンガーストライキを続け、この8月にも自殺未遂容疑で逮捕されたイロム・シャルミラ(Irom Sharmila)さん(42)の釈放が期待される。

 内務省副大臣によると政府は法務委員会の勧告に従い刑法を改訂する。インド各州や連邦直轄領に打診した上で反応をみて決定したという。

 インド北東部でインド軍による市民殺害を目撃し、免責特権を認める法に守られた軍による人権侵害に抗議するために14年間、食事と水の摂取を拒んできたイロム・シャルミラさんの支持者たちは、シャルミラさんに対する容疑が取り下げられることになると期待している。シャルミラさんはハンガーストライキが自殺未遂容疑に問われて何年も拘禁され、日に数回、鼻からのチューブを通じて強制的に栄養を補給されてきた。(c)AFP