【9月25日 AFP】米連邦捜査局(Federal Bureau of InvestigationFBI)は24日、米国内で発生する銃乱射事件の数が近年増加しており、その大半が学校や商業施設で発生しているとの報告書を発表した。

 FBIは、2000~2013年に「アクティブ・シューター」が起こした事件160件についてのデータを収集した。FBIでは「アクティブ・シューター」による攻撃を、密閉された場所、または人々が集まる場所で何者かが人々の殺害を試みることと定義している。

 データ収集の結果、銃乱射事件の年間発生件数は、2000年からの7年間で平均6.4件だったのに対し、07年からの7年間では平均16.4件に増加したことが分かった。

 銃乱射事件の70%は、教育施設や商業地区で発生していた。また60%は、警察が現場に到着する前に収束していた。また時間的経緯が明らかになっている事件のうち、3分の2以上が5分以内に収束していた。

 ジェームズ・ヤーコン(James Yacone)FBI副長官は、多くの銃撃犯が「大量殺人事件への行動上の興味」から犯行の着想を得ていると指摘し、乱射事件には模倣犯を生むリスクがあると警告している。(c)AFP/Chantal VALER