■最終保管場所という廃炉の課題

 EnBWは2040年代までには全原子炉の解体作業が完了していると見込んでいるが、放射性廃棄物を恒久的に保管する場所についてはまだ不確定だ。

 ドイツでは、放射性廃棄物の保管場所をめぐり1980年代から意見の対立があり、臨時保管施設の周辺では大規模な抗議行動も起きている。恒久的な保管場所の選定作業は、メルケル政権の下で再開しているが、これが決まるまでは臨時の施設に保管されることになる。

「(放射性)廃棄物を処分できるようになる必要がある。それもエネルギー転換政策の一部なんだ」とモラー氏は語った。(c)AFP/Mathilde RICHTER