【4月2日 AFP】2億5200万年前に地球上のほぼ全ての生物が死滅した原因は、火山や小惑星とされることもあるが、真犯人はそれらよりはるかに小さい微生物だったことを示唆する研究論文が先月31日、米科学誌「米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of SciencesPNAS)」に発表された。

 米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of TechnologyMIT)と中国の研究者らは、地球史上5回発生した大量絶滅の中で最大の「ペルム紀末大量絶滅」がなぜ起きたか、またこれほど大規模な絶滅がなぜ数万年という短い期間で起きたのかについての説明を求めて、中国南部にある岩層中の堆積物を調査した。

 その結果、海で突如として大量発生した「メタノサルキナ(Methanosarcina)」として知られる微生物が、大気中にメタンを噴出し、海の化学組成と地球の気候に劇的な変化を引き起こしたとの新説が導かれたという。

 MITの研究者、グレゴリー・フルニエ(Gregory Fournier)氏は、火山噴火だけでは大量絶滅がそれほど速く進行した理由を説明できないが、噴火によってニッケルが自然環境に放出され、これが微生物の繁殖を促したのかもしれない、と説明する。

「火山から二酸化炭素(CO2)が急激に噴出すると、(CO2量は)その後徐々に減少するはずだ」とフルニエ氏。「だが実際は正反対で、引き続き増加していた。これは、微生物の増殖を示唆している」

 微生物は炭素生成を急増させることができるため、これによってペルム紀末大量絶滅の進行の速さと規模の大きさを説明できるかもしれない、とフルニエ氏は述べている。

 今回の研究は、米航空宇宙局(NASA)、全米科学財団(National Science FoundationNSF)、中国国家自然科学基金委員会(National Natural Science Foundation of ChinaNSFC)、中国国家重点基礎研究発展計画(National Basic Research Program of ChinaNBRPC)より資金供与を受けて行われた。(c)AFP