【9月11日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)島で開催中のミス・ワールド(Miss World)世界大会の主催団体は10日、決勝をバリ島で行うのは不可能だとして、政府当局に決勝を含むイベント開催地を当初予定のジャワ(Java)島に戻すよう求める意向を示した。

 8日に開幕したばかりの大会だが、開幕前には数日にわたってイスラム強硬派が「わいせつなポルノグラフィー」だと批判し、大会の中止を求めるデモを行った。決勝を含む複数のイベントは当初、首都ジャカルタ(Jakarta)近郊で開催される予定だったが、政府当局者は7日、今後のすべてのイベントを、ヒンズー教徒が多数を占めるバリ島で開催するよう求めた。

 イスラム強硬派数百人によるデモが続く中、主催団体はAFPの取材に対し、すべてのイベントをバリ島で行うとの命令を取り消すよう当局を説得したいと語った。

 主催団体のナナ・プトラ(Nana Putra)事務局長は、アジア太平洋経済協力会議(Asia Pacific Economic CooperationAPEC)が10月初めにバリ島で開催されることから、会場や宿泊施設の確保が難しいと指摘している。ミス・ワールドの決勝は28日の開催予定だが、APECに出席する各国首脳や関係者、報道陣らはAPEC前の会合やイベントに出席するため、数日前からバリ島に到着する見込みだという。(c)AFP