【8月6日 Relaxnews】朝型人間になりたい──?米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)オンライン版で1日に発表された新しい研究は、体内時計をリセットして目覚めの時間を早め、起きている間は頭がよりさえるようにするために、1週間のキャンプ旅行を勧めている。

 米コロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)の研究で、より長時間、自然の光の下で過ごし、人工の照明にさらされる時間が短くなった被験者は、睡眠時間こそ変わらないものの就寝と起床時間が最大2時間早まることが分かった。

 研究チームは実験で、米コロラド(Colorado)州のロッキー山脈(Rocky Mountains)で平均年齢30歳の8人のグループに1週間のキャンプを行わせた。被験者には光への露出を測定するリストバンド型の装置を身に着けさせた。キャンプの間、被験者が光源として使えたのは太陽光やキャンプファイヤーなどの自然の光のみで、コンピューター、懐中電灯、携帯電話は使用させなかった。

 キャンプに先立ち、被験者は通常の生活でも1週間、同じリストバンドを身に着けて生活し、キャンプの前と後で、睡眠と覚​​醒を調節するホルモンのメラトニンの値を測定した。

 キャンプの間、被験者らは普通の生活を送っているときよりも、平均で4倍以上の自然光を浴びた。

 研究を行ったケネス・ライト(Kenneth P. Wright, Jr.)准教授(生理学)は「特に朝、外にいる時間を増やすことで、就寝の時間を早めることができるだろう。朝の散歩で1日を始めるか、朝、カーテンを開ける、新聞を読むなら外で読むと良いだろう。逆に、夜は照明やコンピューターの明るさを暗めに調節して、光への露出を減らすと良い。特に就寝前の1時間は重要だ」と米公共ラジオ局NPRNational Public Radio)に語った。(c)Relaxnews/AFPBB News