【7月23日 AFP】東京電力(TEPCO)は22日、福島第1原子力発電所の放射性物質に汚染された地下水が海に流出していることを、初めて認めた。

 この発表の前日には、参院選で原発推進の姿勢を取る安倍晋三(Shinzo Abe)首相率いる自民党(Liberal Democratic PartyLDP)が大勝したばかり。

 環境問題の専門家らは、汚染水の海への流出は、海洋生物のみならず、水産物を食べる人間にも影響を及ぼす可能性があると警告している。

 福島県漁業協同組合連合会(Fukushima Prefectual Federation of Fisheries Co-operative Associations)の野崎哲(Tetsu Nozaki)会長はNHKに対し、「汚染水についての東京電力の説明は、これまでの説明と状況が変わり、非常にショックだ」と話し、汚染水流出への深い懸念を示した。(c)AFP