【7月9日 AFP】インド南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州のセクンデラバード(Secunderabad)で8日、2階建てのホテルが倒壊し、警察によると少なくとも13人が死亡、17人がけがをした。

 地元の警察関係者がAFPに語ったところによると、死者13人の大半が同ホテルの従業員とみられる。地元住民の話ではそのうちの1人が経営者の息子だったという。

 同警察関係者によると、がれきの下から17人が救出されて病院に搬送された。うち3人が重体だという。ホテル従業員や宿泊客など、さらに何人ががれきの中に取り残されているかは不明で、現場のAFPカメラマンの話では、夜を徹して捜索を続けるため照明が設置されたという。

 また別の警察関係者によると、セクンデラバードの交通量の多い通りにあるこのホテルでは、事故発生当時25人ほどが勤務中で、まず厨房の壁が崩れ、それが引き金になってより大規模な倒壊が起き、従業員やその他の人々が生き埋めになったという。また、「近所で働いている人々によると、この建物は非常に古く、壁には亀裂が走っていた」ことも明らかにした。

 同国では、ここ数か月の間に複数の建物が倒壊している。そのうちの多くが同国の金融中心都市ムンバイ(Mumbai)の住居用ビルだ。同市で4月に発生した倒壊事故では74人が死亡した。

 これらの事故は、同国の建築水準の低さを浮き彫りにした。同国では住宅需要が著しく増加していることに加え、腐敗がはびこっており、その結果、違法建築や保安検査の不徹底が多く見られる。(c)AFP