【3月12日 AFP】抗生物質に耐性を持つ薬剤耐性菌の問題は、英国にとってテロ問題同様、最大のリスクであり、放置すれば世界的にも壊滅的な脅威となると、公衆衛生の分野で英政府顧問を務めるサリー・デービーズ(Sally Davies)教授が警鐘を鳴らしている。

 デービーズ教授は11日、薬剤耐性菌の問題は「時限爆弾」のようなもので20年後には、ありふれた臀部(でんぶ)の手術でさえ致命的な感染症となる恐れがあると指摘。テロ対策などとともに国家的危機問題の1つに含め、4月にロンドン(London)で開かれる主要8か国(G8)外相会議でも薬剤耐性菌の問題を取り上げるよう政府に求めた。(c)AFP