【3月6日 AFP】国際原子力機関(IAEA)の最新の報告書によると、2011年に福島第1原子力発電所の事故の影響で減少した世界の原発の発電量は、12年には再び増加に転じた。

 5日にAFPが確認した報告書原案は「福島第1の事故(日本、2011年3月)によって原発の成長に減速や遅れが生じることが予測されるが、後退することはない」と述べている。

 2012年末時点で世界で稼働している原子炉は437基で、前年より2基増えた。内訳としては新たに3基が送電網に接続し、また修復を終えた2基が稼働を再開した一方で、3基が永久閉鎖されている。

 また、世界の原発の総発電容量は、2011年には7ギガワットの落ち込みを示したが、12年には3.7ギガワット増えて計372.5ギガワットとなったという。(c)AFP