【12月22日 AFP】米国最大の銃ロビー団体、全米ライフル協会(National Rifle AssociationNRA)は21日、コネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)の小学校で児童20人などが犠牲になった銃乱射事件を受け、米国の全学校に武装した警官を配置すべきだとの考えを表明した。

 市民の武器所持を認める憲法上の権利を広く解釈するNRAには、先週発生した銃乱射事件に対する見解を求める強い圧力がかかっていた。

 NRAのウェイン・ラピエール(Wayne LaPierre)副会長は事件後初となる記者会見で、「銃を手にした悪者を止められるのは、銃を手にした善人だけだ」と主張。「私は議会に対し、武装警官をこの国の全学校に配置するために必要な手段の承認に向け、迅速に行動するよう求める」と述べた。会見は長時間に渡ったが、記者からの質問は一切受け付けなかった。

 ラピエール副会長は、NRA側には学校へ配置する警備要員の訓練の支援や、警備体制の強化に向け教師や保護者と協力する用意があると述べると同時に、銃所有者を悪者扱いしているとしてメディアや政治家を非難した。(c)AFP/Fabienne Faur