【9月2日 Relaxnews】英スコットランドの主要都市、エディンバラ(Edinburgh)とグラスゴー(Glasgow)の空港で、一部の搭乗客を対象に全身透視スキャナーによる身体検査が1日から開始される。全身透視スキャンは、衣服の下に隠された危険物を金属・非金属にかかわらず発見するための新技術。

 英国放送協会(BBC)によれば、スキャンの対象者は無作為に選ばれるほか、保安上の警戒が必要と判断された場合にも実施される。対象となった乗客へのスキャンは必須で、拒否すれば飛行機への搭乗ができない。

 全身スキャンの導入は、2009年12月25日に起きた米デトロイト(Detroit)行きノースウエスト航空(Northwest Airlines)253便の爆破未遂事件を受け、英政府が行った航空安全基準の見直しの一環として行われた。ヒースロー(Heathrow)とマンチェスター(Manchester Airport)の両空港では2010年2月に導入されている。

 全身透視スキャナーは、2007年に世界で初めてオランダで導入された。スキャンを実施している空港のリストは、英市民団体「ビッグ・ブラザー・ウオッチ(Big Brother Watch)」のウェブサイト(bigbrotherwatch.org.uk/home/2010/06/airports-with-body-scanners.html)で確認できる。(c)Relaxnews/AFPBB News