【9月29日 AFP】スイス上院は28日、国内に5基ある原子力発電所を2034年までに段階的に廃炉にするとした政府計画を承認した。

 スイス政府は、日本の福島第1原子力発電所の事故を受け、原発の新規建設計画を凍結している。脱原発に向けたスイス政府の計画は、下院では6月に承認されていた。

 スイス政府は脱原発による電力不足分を補うため、これまでも大きく頼ってきた水力発電や、再生可能エネルギーの発展に期待をかけており、電力輸入の可能性も排除していない。また、必要があれば、温室効果ガス削減目標に配慮しつつ、化石燃料に回帰するとしている。

 この政府計画では、1基目の稼働停止は2019年で、最後の5基目は2034年となっている。(c)AFP/Hui Min Neo