妻に薬盛り数十人にレイプさせた男が証言、唯一控訴した男は元妻の意識がないことを知っていた 仏
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【10月8日 AFP】見知らぬ男数十人を募って当時妻だったジゼル・ペリコさん(72)をレイプさせたとして昨年12月に加重レイプ罪で拘禁20年を言い渡されたドミニク・ペリコ受刑者(72)は7日、ジゼルさんをレイプした罪で有罪判決を受けた50人のうち唯一控訴した男について、自分が何をしているのか分かっていたと証言した。
フランス史上最悪の性犯罪者の一人、ドミニク受刑者は10年以上にわたり、ジゼルさんの意識を鎮静剤で失わせ、自ら性的暴行を加えたり、インターネットで募った男たちに性的虐待させたりしていた。2024年12月に結審した一審では、ドミニク受刑者を含む51人の男が有罪判決を受けた。
ジゼルさんは匿名の権利を放棄し、裁判を通して威厳を保ち毅然(きぜん)とした態度を貫いたことで、フェミニストの英雄となり、男性による性暴力と闘う女性たちの象徴となった。
現在、有罪判決を受けた51人の中で唯一、フサメティン・ドガン被告(44)だけが一審判決を不服として控訴している。ドガン被告は一審で、拘禁9年の判決を言い渡された。
だが、ドミニク受刑者は南仏ニームで6日に始まった公判の2日目、ドガン被告は計画に進んで参加していたと証言。
「私は誰にも強制したことはない。彼らは私を必要としていなかった」として、ドガン被告は最初から「妻が寝ている間に性的虐待してくれる人」を探していたことを知っていたと述べた。
ドガン被告は無実を主張し、自身は「レイプ犯」ではないと述べ、2019年6月28日の行為については奔放なカップルのプレイに参加していると思っていたと主張している。
これについてドミニク受刑者は、「そんなことは言っていない」と断言した。
ドミニク受刑者が時折元妻を見やりながら話していたが、ジゼルさんは目に見える反応は示さなかった。一方、ドガン被告は肩を落とし、腕を組んで座っていた。
ドミニク受刑者は、「coco.fr」呼ばれるアダルトサイトでジゼルさんを性的虐待してくれる男性を探していた。このサイトは後に当局によって閉鎖された。
ドガン被告は、「カリムBM(「巨根のカリム」の意)」と名乗りドミニク受刑者に連絡した後、南部の町マザンにあるペリコ夫婦の自宅を訪れたという。