【9月3日 AFP】英政府は3日、高カフェインのエナジードリンクについて、16歳未満の子どもへの販売をイングランドで禁じる方針を発表した。議論が進められている措置について保健相が説明した。

ウェス・ストリーティング保健相は「これら飲料の子どもたちへの販売を禁止することで、将来の世代がより健康で幸せになるための基盤を築く」とする声明を発表した。

イングランドでは、13歳~16歳の若者の約3分の1が、エナジードリンクを消費しているとされている。一部製品はコーヒー2杯分以上のカフェインを含むものもあり、多くのスーパーマーケットが自主的に販売を控えている。

ストリーティング氏は、「子どもたちが毎日ダブルエスプレッソに相当するカフェインを摂取している状態では、学校での学習成果に影響が出るのではないか?」とし、「私たちは、親や教師の懸念に応え、健康や教育の成果が悪い根本原因に正面から取り組んでいる」と説明した。

この取り組みをめぐっては、今後12週間にわたり協議が行われ、専門家、一般市民、小売業者および製造業者からの意見が取りまとめられる予定だ。

現在、1リットルあたり150mg以上のカフェインを含む飲料には、子どもには推奨されないという警告ラベルが必要となっている。

「エナジードリンクは無害に見えるかもしれないが、子どもたちの睡眠、集中力、そして健康全般に影響を与えている。また、糖分が大量に含まれているものについては歯への影響が懸念されるほか、肥満の原因にもなる」とストリーティング氏は述べた。(c)AFP