2024年、中国で移動多様化 自家用車が主流に
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【8月18日 東方新報】中国交通運輸部の劉偉(Liu Wei)部長は、21日に北京市で行われた記者会見で、2024年通年の見通しとして「中国では1日平均で約1億3000万人が自家用車による移動を選択しており、これは地域をまたぐ人の移動全体の7割以上を占める」と述べた。
同日、国務院新聞弁公室が開催した記者会見において劉部長は、「現在、国民の移動手段は多様化しており、スピードを重視した移動手段では高速鉄道や航空が第一の選択肢となっている」と語った。
2024年のデータによると、中国全体の鉄道利用者のうち、高速鉄道車両を利用した旅客数は延べ32億7200万人に達し、鉄道旅客全体の75.9%を占めた。特に京滬高速鉄道(北京~上海)と武広高速鉄道(武漢<Wuhan>~広州南<Guangzhou South>)では、それぞれ年間2億人以上の旅客を輸送した。
また、民間航空では、1日あたりの利用者数が200万人を超え、年間旅客数が1000万人を超える空港は全国で40か所にのぼった。そのうち5つの空港では年間の旅客数が5000万人を超えている。
劉部長はさらに、地域をまたぐ移動手段として、自家用車での移動が人びとの主流になっていると述べた。2023年の1年間を通して、1日平均で約1億3000万人が自家用車を利用しており、これは地域間の人の流れ全体の7割以上に相当する。また、全国の約90%の県レベルの行政中心地からは、30分以内で高速道路にアクセスできるようになっているという。
あわせて都市内の通勤手段についても言及し、「多様な公共交通システムが市民の移動を力強く支えている」と述べた。現在、中国では毎日約1億人が都市の都市部の公共鉄道(地下鉄など)を利用して効率的に通勤し、約1億人が路線バスで市街地を移動し、さらに約1億人がタクシーや配車アプリによる「ドア・ツー・ドア」移動を行っている。これらは都市交通の対応力や柔軟性の高さを示す具体例であるとした。(c)東方新報/AFPBB News