【7月14日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権は13日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(イタリア)が4-6、6-4、6-4、6-4で第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を下し、初優勝を飾った。

全仏オープンテニス決勝での痛恨の敗戦に対する甘美なリベンジを果たしたシナーは、イタリア勢初のシングルス王者となり、23歳にして4度目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。

第1セットを落としても冷静さを保ったシナーは、試合の流れをすぐさま変えた。5週間前のローラン・ギャロス(全仏)の決勝では三つのチャンピオンシップポイントを逃したものの、この日はミスすることなく3時間強で試合を締めくくった。

シナーは「夢を生きている」と述べ、「素晴らしい大会だったし、何よりも君という選手に感謝する」とアルカラスに言及。「君との対戦は本当に難しいけれど、コート内外で素晴らしい関係を築いている。進み続けて、プッシュし続けて、これからもこれ(優勝トロフィー)を何度もつかむことだろう。もう2個も持っているしね!」

テニス界はロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)という伝説の「ビッグ3」時代に続く、両選手の新たなライバル関係に魅了されている。2人は直近7大会のグランドスラムのトロフィーを分け合っており、そのうち四つをシナーが獲得している。

アルカラスは、ビョルン・ボルグ(スウェーデン)、ピート・サンプラス(米国)、フェデラー、ジョコビッチに続く史上5人目の3連覇を逃した。(c)AFP