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トランプ政権の「科学無視」に抗議 EPA職員ら200人が文書
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【7月1日 AFP】米環境保護局(EPA)の職員ら数百人は6月30日、ドナルド・トランプ政権が「汚染者を利するために科学界の一致した見解を無視している」と批判する抗議の文書を公開し、政府がEPAの核心的な使命を損なっていると非難した。
現職・元職員およびその支持者を含む200人以上が署名した文書では、EPAのリー・ゼルディン長官が人と環境の双方にとって危険な政策を実施していると指摘されている。
文書は「現政権の決定は、査読済みの研究や局内専門家の推奨としばしば矛盾している」とした上で、「あなた方の行動は、公衆衛生を危険にさらし、科学の進歩を損なっている。米国のみならず、世界中で」と強く非難した。
ゼルディン氏の下、EPAは環境規制の緩和、化石燃料の生産促進、クリーンエネルギー支出の削減といったトランプ氏の選挙公約の実現に取り組んでいる。
文書では、EPAの政治化の進行、マイノリティー・コミュニティー向けプログラムの後退、研究開発局の「解体」など、5つの主要な懸念事項が挙げられており、ゼルディン氏の下でのEPAの情報発信が、誤情報や露骨な政党寄りのレトリックの拡散に利用されているとも指摘している。
「こうした政治的なメッセージは、科学に基づく客観的な政策によって人の健康と環境を守るというEPAの核心的な使命を損なっている」と批判した。(c)AFP