高級ブランドデザイナー、故ラガーフェルド氏の邸宅競売に 仏パリ
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【6月30日 AFP】「シャネル」や「フェンディ」など高級ブランドのデザイナーを務めた故カール・ラガーフェルド氏が、2019年に亡くなるまで所有していた仏パリ郊外の邸宅が7月1日、競売にかけられる。
2010年にラガーフェルド氏が購入した邸宅は、仏パリ郊外ルーブシエンヌにある。公証方式による競売で、開始価格は460万ユーロ(約7億7600万円)に設定されている。
アリアス公証事務所によると、約2ヘクタールの敷地には独立した住宅3棟、プール、テニスコートがあり、木々や塀に囲まれて「プライバシーと匿名性」が確保されている。担当者は「彼の家具コレクションのショーケース」と呼ぶ。
主屋の外観は古典様式で、内装は控えめな造りとなっている。邸宅の1階部分の大半は、ラガーフェルド氏のアトリエが占めていた。
また3つのリビングルームと、オーブン4台、シンク5台、冷蔵庫2台、フライヤー2台を備えたキッチンは、100人規模のディナーに対応できる。
ラガーフェルド氏はこの邸宅を、モナコのカロリーヌ公女を称える盛大なレセプションの会場としたこともあれば、友人たちに気軽に貸し出すこともあったという。
ラガーフェルド氏のミューズであり、右腕だったアマンダ・ハーレック氏は2021年、ファッション誌ヴォーグに対し、「彼はこの終のすみかに全てを注ぎ込んだ。心底愛情を注ぎ、『自分自身の真の姿』と呼んでいた」と語った。(c)AFP