【6月20日 AFP】男子テニス、テラ・ウォルトマン・オープンは19日、シングルス2回戦が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのヤニック・シナー(イタリア)は、同45位のアレクサンダー・バブリク(カザフスタン)に6-3、3-6、4-6でまさかの敗戦を喫し、大会連覇を逃した。

シナーがトップ20圏外の選手に敗れるのは、2023年の夏以来となった。バブリクとは先日の全仏オープン準々決勝でも対戦しており、そのときはわずか6ゲームしか落とさずに快勝していた。

シナーにとって今大会は、決勝で死闘の末にカルロス・アルカラス(スペイン)に敗れた全仏以来の大会出場だった。

バブリクは試合後、「毎試合勝利を目指しているが、今回は特別だ」「世界ナンバーワンに勝ったことはなかった。これは一つの快挙だ」と喜んだ。

さらに、「芝ではサービスゲームを落とすと厳しくなる。自分はあまりサーブを落とさないタイプだ。きょうはとにかくサービスキープを続け、彼(シナー)を不快なポジションに追い込んだ。それがうまくいった」と振り返り、「彼は信じられないほどの選手で、勝てるとは思っていなかった。だけど、いくつかあったチャンスをうまく生かせた」と語った。

バブリクは準々決勝で、第7シードのトマス・マハッチ(チェコ)と対戦する。マハッチはファビアン・マロジャン(ハンガリー)を6-2、6-3で退け、勝ち上がった。

また、世界ランキング3位で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に3-6、6-4、7-6(7-2)で逆転勝ち。準決勝進出を懸けた次戦は、再びイタリア勢のフラビオ・コボッリと顔を合わせる。

その他の試合では、世界63位のトマス・マルティン・エチェベリー(アルゼンチン)が、第4シードのアンドレイ・ルブレフを6-3、6-7(4-7)、7-6 (8-6)で破った。最終セットのタイブレークで2本のマッチポイントをしのぎ、3時間に及ぶ激闘を制した。準々決勝では、ルブレフと同じロシア勢のカレン・ハチャノフと対戦する。(c)AFP